そば雑学・「年越しそばと引っ越しそば」

そば雑学
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【年越しそば】
大晦日にそばを食べる風習は、江戸中期には民間に根づいていたようです。
●その1「細く長く」説。今でも一般に信じられているのがこの説です。そばのように細く長く生きて寿命を全うし、家運も末永く続くようにとの願いから、そばを食べるようになりました。
●その2「切れやすい」説。切れやすいのがなぜいいのか。それは、そばのようにさっぱりと一年の苦労や災いと縁を切ろうとの願いから、そばを食べるようになったという説もあります。
いずれにしても、体にも縁起にもよいとされています。
【引越しそば】
引越そばは、現在では利用されることが少なくなりましたが、生活行事として残っています。引越の後、家主や差配、向こう三軒両隣に挨拶のため、そばを配る習慣は江戸末期から始まりました。それまでは、アズキ粥を重箱に入れて近所に配り、これを「家移りの粥」と呼んでいました。江戸末期、二八そばが主流になると、そばが長く切れないことから、「おそばに末長く、細く長いおつきあいを」という縁起を担いで、そばが珍重され始めたみたいです。